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時価純資産法

時価純資産法とは
企業の貸借対照表(バランスシート)の項目をすべて時価で評価したうえで算出された時価純資産に基づいて、会社の価値判断する方法です。 通常、貸借対照表は決算日などの特定された日における財務状況を示しています。ところが、会社の資産は変動している場合があります。

例えば、株価は日々異なりますし、負債額も増えたり、減ったりします。 そこで、貸借対照表を基準として、時価評価をすることでタイムリー会社価値を把握することが可能となります。

▼ 時価評価する ▼ この方法の注意点

時価評価する

資産・負債を時価評価する際に考慮する点は、資産の含み益だけでなく、将来における退職金支払いに関する引当金の予測・法人税などの簿外債務も考慮して、純資産を算定することになります。土地、建物は、固定資産評価額を用いたり、上場会社の株式については、市場価格を用いたりします。

この方法の注意点

時価純資産法は、貸借対照表(バランスシート)を利用するので、過大評価・過小評価などの恣意的な要素が極力排除されます。あくまでも現在の財務状況を把握するに過ぎず、将来の価値について全く考慮していません。 ベンチャー企業や知的財産を有する企業の価値を把握するには向いていません。このような企業の価値を把握するには、DCF法が良い場合もあります